タイムパラドックス（Time Paradox）とは、タイムトラベルに伴う矛盾や変化のことであり、物語のテーマとしてしばしば扱われる。タイムパラドックスの最も有名な例に、親殺しのパラドックスと呼ばれるものがある。
親殺しのパラドックスは、SF作家ルネ・バルジャベルが1943年の著作『Le Voyageur Imprudent（軽はずみな旅行者）』で最初に描いた。すなわち、「過去へ遡った時間旅行者が自分の誕生前の両親を殺害した場合どのような効果が発生するか」というものである。
タイムマシンで過去に行き、自分が生まれる前の自分の親を殺したとき、自分は産まれてこないことになる。またそうなると自分が居ないために親が殺されない。さらに、親は殺されないため自分は生まれてくる。すると、やはり自分はタイムトラベルをして親を殺す……。このように堂々巡りになるという論理的パラドックスである。
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