1/3ページ目 とあるホテルで夕食のデザートの水菓子をつついている一組の夫婦。 一度大浴場でお互いにお風呂に入っていたらしく、浴衣に身を包んでいる碓氷拓海とその妻美咲の姿がありました。 この度2人は有給休暇をとって旅行をしているのです。 …… 「なぁ拓海、部屋に備え付け以外飲み物あったっけ?」 「自分で淹れるのしか知らない冷蔵庫の中みてないから、買ってく?」 「んー、そうだな…一応二本買ってくか」 「美咲ちゃん一本でいいよ」 「そうか?…お茶でいいよな?」 「うん、もう戻ろうか?」 手元にあった水菓子も食べ終え、運ばれてきた温かいお茶も底が見えていた。 そうだな、と言い2人でごちそうさまをしてから歩き出した夫に続く。 ****** 「はぁ…」 「なぁに、美咲ちゃんどうしたの?」 「いや、この部屋がなんだかすごいっていうかな…」 はじめに荷物をおくため部屋に入った瞬間美咲は絶句した。 ベッドは2つだがやたらとデカく、すべてにおいて高そうな内装になっていた。 だがそれ以上に美咲が驚いたこと、それは…何故か一面ガラスばりのゆうに4人は入れるであろう風呂があることだった。 美咲は旅行自体それほどしたことがないので、夫の拓海に予約などを頼んだ結果高そうな部屋となったわけだ。 「…あんな風呂つきの客室に泊まるなんて思いもしなかったぞ?」 「気持ちよさそうだな〜って思ってね、せっかくだからちょっとした贅沢」 「ちょっとじゃないだろ」 鍵を閉め、冷蔵庫に先ほど購入したボトルを入れる。 「…おい、何かいっぱい入ってるぞ?」 「あぁ、それちょっと高いやつだよ。上に伝票のってない?」 …ホントだ。割高だなと呟いてベッドにぽふんと倒れこむ。 「夕飯美味しかったな」 「そうだね〜、って美咲ちゃんそのまんま寝ないでよ?」 「まだ何かあったっけ?」 「…なんのために露天風呂つきの部屋にしたと思ってるのさ」 「!!?」 「食休みしたら一緒に入るよ」 ガバッと身を起こしてこぼれそうなほど目を見開いた美咲。 「な、ちょっと待て!聞いてないぞ!?」 「今いった〜、拒否権なんかないからね」 「こら、拓海っ!さっき風呂入ったじゃないか」 「…入る口実が欲しいの?」 言うが早いか一つのベッドの上に美咲は組み敷かれて目を見開いた。 「な、何するんだよ!?」 「何ってセッ「あ゛ー言わんでいい!!」」 真っ赤になりながら夫の口を必死に塞ぐ。 しかしその手も彼によって抑えられて身動きが取れなくなってしまった。 「ほ、ほんとにするのか…?」 「いや?いやならやめるよ?」 「…いや、じゃ、ない」 拒む理由も見つからないし…とちょっと顔を赤らめ怒ったように続ける美咲を見て、得意の意地悪な笑みを浮かべ半ば強引に美咲の唇を奪った。 「んっ…んふぅ、む…」 くちゅっと唾液と舌が絡まる音が頭に響く。 美咲はこの感覚がキライだった。 自分が自分でなくなる気がするのと同時にすべてを任せて甘えてしまいそうになるから…。 何度肌を重ねてもこの感覚だけは慣れられそうにないと頭の片隅で考えるが、どうしても欲してしまう…。 そんなことを思いながらいつの間にか自分からも口づけを交わしていた。 つ、と口の端からどちらの物とわからない滴が溢れだし、ひとつに絡み合っていた唇がふたつに離れた。 美咲の息は乱れ、すでに体は疼きを覚えていた。 拘束されていた両手は解かれ、力なくベッドに沈んでいる。 「やっぱりこの部屋にして正解だったね」 「は?」 「いっこのベッドが汚れても代えがきくから遠慮いらないでしょ?」 「ちょっ、ひゃ…!?」 先ほど流れたいくつかの滴が舐めとられ、それを皮切りに浴衣があわせをわって脱がされ、身体中が愛撫される。 敏感な双丘の頂、腹部や脇腹、そして既に潤い始めた飢えた中心…。 羞恥が喘ぎを抑え込もうとするが、過敏になった中心を舌で愛撫されて上手くいかない…。 「た、たく…ぁ、だめっ!!」 ふっと舌を離した彼が両足の間から顔をあげる。 着乱れて露になったその肌が照明のせいで妙にやらしく、自分から溢れた愛液がその口を汚していることに恥ずかしさを覚え、目をそらしたくなる。 「もう口実ならできたよね?」 そう言って着乱れた衣類を脱ぎ捨て、美咲を抱き起こし、抱えて例のお風呂へ連れていった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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