今日はヨザと一緒に飲みに行っていた。 ヨザに色々と愚痴を話していて…、それから俺は……。 揺れる感じにうっすらとだが意識が覚醒する。 そして薄い意識の中、前面に温もりを感じる。 「まったく、いちいち運ぶ方の身にもなってみろっつーの」 小さく呟く声が聞こえる。 よく見知った声。 俺はヨザにおぶられているのだとぼんやりと思う。 しかし俺は、声を聞かないまでもそれがヨザだと分かっていた。 俺が完璧に意識を落としてしまって、そしてどうやらおんぶまでされて運ばれているらしいのに、それなのにここまで気付かなかったということは思い当たる人物はヨザしかあり得ない。 長年の幼馴染。 余計な気を張る必要もない。 守る必要もない。 ヨザだから、ある意味他の誰より安心出来る…。 こいつがふざけたからかい事をしてこないのなら、起き上がらずにこのままでいたい。 今は、体が泥のように重い…。 こいつなら…。 このまま再び意識を手放してもいい。 そう思い、それを最後に、俺の意識は闇に落ちていった…。 ****************** 以前の絵のリニュ版。 飲みに行っていた帰り道。 つぶれてしまったコンラッドを結局はおんぶして連れて帰る事になるヨザの図です。 夜っぽさを出そうとしたのだけれど暗くなり過ぎたか…?; 見なくても問題ない感じになっているかとは思いますが、このお話はssの方にある『内緒の口付け』の少し後のコンラッド視点です。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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