渋谷は僕の頬に口付けている。 先程から飽きもせずに何回も何回も。 その事については何ら問題はない。 渋谷がそうしてくる度に、いや…この状態が続いている間中僕の心臓がドキドキして、そして体温が上昇して仕方がないという事以外。 そう…、この体勢が問題なのだ…。 「渋谷、あの…、どうしてこんな体勢で…」 僕は今、渋谷の膝の上に横抱きのように座っている状態なのだから…。 「んー?」 また、ちゅっと頬にキスをされた。 本当今日はどうしたのだろうか…。 「いや、あの…だからね…っ、体勢が…」 僕の言葉を遮って、渋谷が僕の手をぎゅっと握りながら言ってくる。 「…おれにこうされるのは…嫌?」 渋谷は少し悲しそうな顔をしてこちらを見てくる。 「嫌だなんて訳…っ」 間髪入れずに答える。 そこは即答しておくべきところだ。 「そっか」 僕が答えると渋谷は…とても嬉しそうな笑みを浮かべてくるのだ。 渋谷のその眼差しに…、くらっと目眩に似た感覚を感じてしまう。 本当…渋谷は…。 …これがただの天然でもワザとでも、どちらでも僕は参ってしまうに違いない。 だって僕は…渋谷が好きで好きで好きで仕方がないのだから。 そんな渋谷にこんな風に言われて、こんな顔をされて、平静でいられる筈がない。 そんな僕に、渋谷はぷっと吹き出してくる。 「やばっ、お前って本当…可愛過ぎるんだけど…」 からかうような口調なのに、その瞳はとても優しくて。 本当に僕の事を可愛くて仕方がないとでも思っているような顔をしていて…。 「〜〜〜っ」 渋谷は本当にもう…っ。 反則過ぎる…。 僕も男だから、可愛いなんて言われていい気がするかと言ったら普通はそうではない。 別にそこまで騒ぐ程思いきり嫌とも思わないけど、決していい気がするものでもない。 でも…渋谷に言われる可愛いは、嫌じゃないし、それどころか…渋谷が僕の事を想ってくれているのが嬉しい…。 もう、どうかと思っていた体勢の事を気にするのも、どうでもよくなってくる。 「渋谷…」 渋谷の顔が近付いてくる。 今度は頬ではなく唇に。 頭に靄がかかっているそのままに、僕は渋谷の唇を受け入れる。 渋谷…、好きだよ…。 本当に…大好きだ……。 ****************** 以前の絵のリニュ版です。 ユリムラのいちゃこらが描きたくなっただけですw めっさ村田さんの事を可愛く思っていて溺愛してる有利さんと、そんな有利さんにメロメロな村田さんw 私は村田さんの服は地球の学生服のが好きだったりします。 デザイン的には眞魔国の猊下verの服の方が好みなのですが、地球のブレザーの方は、大賢者がどうのとかは関係ないただの村田健〜という感じがして好きですv <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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