ぐてーっと俺の膝の上に身を乗り出してくつろいでいるクリス。 これは…所謂膝枕的なものなのか? いや、どちらかというと、猫にじゃれつかれているような心境になる。 「おっさんって筋肉あるからかあったかいんだよなー」 力の抜けきった顔をしているクリス。 完璧にゆるゆるだ。 「そうか…」 そんなクリスを見ていると俺も気分がリラックスしてくる。 こんなクリスも…いいなと思った。 「クリス…」 絹糸のような銀をさらりと撫でる。 少しくすぐったそうにしながらも、されるがままのクリス。 俺が余計な事でも言ってしまわない限り、今日はこんなクリスが見ていられるのだろうかと思った。 今日は仕事や急な用事もない、休みでもあるのだし。 「おっさん」 俺が思いを巡らせているとクリスが俺の名を呼んできた。 そして今までの体勢から反対くるっと仰向けになり、俺に視線を向けてくる。 「クリス…?」 その様子が何か言いたげな風に感じて問いかけると、ふっとクリスの目が細められる。 囁くような音量で、囁かれた…。 「おめでと、シオン」 「……」 「こんな日も悪くないよな…。今日休みでよかっただろ?」 くるりとうつ伏せの体勢にまた戻ったクリスは、しかし耳元に赤みが増しているように思えた。 「…!」 そうだ、今日は俺の誕生日だった。 今日まで仕事が忙しくてすっかり忘れていた。 そしてクリスが言った言葉…。 最近仕事が忙しかった。 なのに今日丁度休みが取れたのは…。 重要などうしてもやらねばならない仕事は全部終わるようにスケジュールが組まれていたのは…。 「クリス…」 俺は、愛しい存在に囁きかける。 まずは一番言いたい言葉を…。 「愛してる…」 ****************** 紫苑さんお誕生日品…のつもりです…^^; 紫苑さんの為に色々スケジュール調整して休みにしてくれる来栖。 2人で過ごすのんびりとした時間です。 ゲーム中でもおっさんは愛してる愛してる言い過ぎだと思いますw 2人にはずっと一緒にいて欲しいと思いますv <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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