「幸彦さ〜ん!」 杏里が小走りに駆けよってくる。 たったっ、と可愛らしく小走りにかけよってくる様は、さながら女の子のようにも見えなくもない。 「ああ、杏里ちゃ……っ?!ゴフッ」 幸彦は突然鼻や口元の辺りを手で抑えた出した。 手で何かを隠そうとしているようだが隠しきれていない。 大量の鼻血が溢れ出している。 必死に隠そうとしているその間にも、鼻血は手の隙間をすり抜け次々と滴ってくる。 「幸彦さん?!」 思わぬ事態に杏里は叫び声をあげた。 「何何何…っ?幸彦さん、いきなり鼻血出しちゃったっ。どこか…ぶつけたりしたんですかっ?でも急に何で…?!」 突然大量の鼻血を出す幸彦に軽いパニック状態になる杏里に、幸彦は息も絶え絶えといった感じに問いかける。 「杏里ちゃん…、その頭のは……」 「…?帽子ですよ。動物の耳がついているんです!御園生君に、会社の新製品のモニターをしてくれって貰ったんです。…でもどうしたんですか、いきなり?」 きょとんと小首を傾げる杏里。 顔を動かすと帽子の耳元も軽くひょこっと揺れる。 「ふ…っ、御園生君か…。よくやってくれた…」 「幸彦さん…?」 「杏里ちゃん可愛いよ!」 そう言い幸彦はガバッと杏里の小柄な体を抱きしめた。 次の瞬間、辺りに悲鳴がこだましたのは言うまでもない。 ****************** 前描いた絵のリニュ版。 杏里ちゃんは可愛いですよね^^ 見た目だけじゃなくて仕草や中身が全部素で可愛らしいので凄いです。 このレベルまでいくと男なのに…というような気もなくなってきますw 塗りがちょっと失敗。 鼻血…。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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