main1

地獄の果てまで
1/6ページ目



初めて会ったのはずっと昔。
俺はまだ十を幾つか過ぎた子どもで、彼もまた、物心ついたばかりの子どもだった。







忍として認められ、すぐに仕事が手に入った。歳は若いが務まるだろうと笑う長に、どこか違和感を感じた。初めての仕事は何をするのだろう。殺しか、偵察か。どんな仕事でも全うしてやる。
そう意気込んだ。


「お前の持ち場は今日からここだ」


実際に与えられた初めての仕事は、期待を裏切り、武家の次男坊の護衛だった。
正直、若い俺は腹を立てていた。戦うために学んだ術は、か弱い子どもを護るためのものではない。子守りなど、乳母がやればいいじゃないか。
じろり、睨むように長を見れば、素知らぬ顔をされ恨めしいほどだ。


「べんのしのびか」
「えぇ、そのようで…」


初めて交わした会話は、なんとも舌足らずなものだった。仕方なしに、その子どもへと膝をついて頭を下げれば、こちらの気持ちなど露知らずと、ただただ無邪気に笑うだけだった。

[指定ページを開く]

次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ